叫ぶお産が悪いんじゃない。でも、知っていてほしいことがある

お産の現場で、
「もっと妊娠中に知っていたら、違ったかもしれない」
と思うことがある。

もちろん、結果論で誰かを責めたいわけではない。

でも、産婦人科医として、
そしてお産に関わる立場として、
見過ごせないことがある。

それは、
お産に向かうママたちが、
あまりにも「心と体の準備」をしないまま、
本番を迎えていること。

入院バッグは準備している。
ベビー服も準備している。
産後に必要なものも、いろいろ調べている。

でも、いざ陣痛が来たときに、
自分の体とどう向き合うか。
痛みや怖さが出てきたときに、どう整えるか。
体の力をどう抜くか。

そこまで準備できている人は、
実はまだ多くない。

これって、かなり大きな問題だと思っている。

先日、あるお産の話を聞いて、
しばらく心に残っていた。

初めてのお産。
陣痛が始まった早い段階から、
強い痛みを感じて叫び続けていたそうだ。

でも、子宮口はなかなか開いていなかった。

お産は思うように進まず、
最終的には医療的な介入が必要になった。
そして赤ちゃんにも、出生後のサポートが必要になった。

もちろん、ここにはいろんな要因がある。

年齢。
初産であること。
赤ちゃんの状態。
陣痛の進み方。
そのときの体の反応。
医療的判断。

ひとつの出来事だけを切り取って、
簡単に語れるものではない。

そして何より、
私はそのママを責めたいわけではない。

痛かったのだと思う。
怖かったのだと思う。
どうしていいかわからなかったのだと思う。

お産の現場で叫んでいる人に対して、
「落ち着いて」
「力を抜いて」
と言うのは簡単だ。

でも、本人の中ではそれどころではない。

痛みがくる。
怖くなる。
呼吸が浅くなる。
肩に力が入る。
顎を食いしばる。
全身がガチガチになる。

そうなると、体はどんどん
「危険だ」
と感じてしまう。

お産は本来、
体が開いていくプロセス。

赤ちゃんを外の世界へ迎えるために、
子宮が収縮し、
子宮口が少しずつ開いていく。

でも、強い恐怖や緊張があると、
体は守りのモードに入りやすくなる。

これは根性論ではない。

「気合いが足りない」
「我慢が足りない」
「叫ぶからダメ」

そんな話ではまったくない。

むしろ逆で、
怖くなるのは自然なこと。
痛みに反応するのも自然なこと。
不安になるのも、当たり前のこと。

だからこそ、
妊娠中から知っておくことが大事なのだと思う。

お産のとき、
痛みをゼロにすることはできないかもしれない。

でも、痛みに飲み込まれない準備はできる。

陣痛が来たときに、
どう呼吸するのか。

どこに力が入りやすいのか。

肩をどうゆるめるのか。
顎をどう抜くのか。
骨盤まわりをどうゆるめるのか。

パートナーに何をしてもらうのか。
助産師さんにどう助けを求めるのか。

こういうことを、妊娠中から知っているかどうかで、
お産の受け止め方は大きく変わる。

私はヒプノバーシングを学んでから、
お産に対する見方が大きく変わった。

ヒプノバーシングは、
「痛くないお産を保証するもの」ではない。

魔法でもない。
スピリチュアルな気合いでもない。
ただポジティブに考えましょう、という話でもない。

でも、
お産のしくみを知り、
恐怖と緊張の関係を知り、
呼吸やリラックスを練習し、
自分の体を信じる感覚を育てていく。

それは、お産に向かうママにとって、
ものすごく大きな支えになる。

お産のときに大切なのは、
「絶対に叫ばないこと」ではない。

叫んでもいい。
泣いてもいい。
弱音を吐いてもいい。

お産中に乱れることがあっても、
それで失格なんかじゃない。

でも、自分の中にひとつでも
「戻れる場所」
があるかどうか。

呼吸に戻る。
体をゆるめる。
赤ちゃんを感じる。
今、体で何が起きているのかを知っている。

その準備があるだけで、
お産の時間は少し変わる可能性がある。

今回の話を聞いて、私は思った。

このママが悪いわけではない。
本当にそう思う。

でも、もし妊娠中に、

お産のしくみを知っていたら。

恐怖と緊張が体に与える影響を知っていたら。

陣痛中の呼吸や、体のゆるめ方を練習していたら。

パートナーや家族と、
お産中の関わり方を話していたら。

もしかしたら、
もう少し違うお産になっていた可能性はあるのではないか。

もちろん、結果を断言することはできない。

医療には、どうしてもコントロールできないことがある。

どれだけ準備しても、
吸引分娩になることはある。

帝王切開になることもある。

赤ちゃんに医療的なサポートが必要になることもある。

それは、ママの努力不足ではない。
準備不足のせいでもない。

でも、それでも私は伝えたい。

お産は、何も知らないまま当日を迎えるには、
あまりにも大きな体験だ。

入院バッグを準備するように。
赤ちゃんの肌着をそろえるように。
産後の生活をイメージするように。

心と体の準備もしておいてほしい。

痛みをなくすためではなく、
怖さに飲み込まれないために。

自分を責めるためではなく、
自分と赤ちゃんを支えるために。

お産は、ただ耐えるものではない。
ただ叫んで乗り切るものでもない。

知ることで、整えられることがある。
練習することで、戻れる場所ができる。
安心することで、体が開きやすくなることがある。

産婦人科医として、
そしてヒプノバーシングを伝える立場として、
私はこれからも伝えていきたい。

お産は、準備できる。

そしてその準備は、
ママを縛るためのものではなく、
ママを自由にするためのものだと思っている。


お産がこわいママへ

「陣痛がこわい」
「ちゃんと産めるか不安」
「痛みに耐えられる気がしない」
「パートナーにどう支えてもらえばいいかわからない」

そんな気持ちがあるなら、
それは決して弱さではありません。

ただ、知らないまま本番を迎えるには、
お産は大きすぎるだけ。

だからこそ、妊娠中から
お産のしくみ、呼吸、リラックス、怖さとの付き合い方を
一緒に準備していきませんか?

私は、産婦人科医として、
そしてヒプノバーシング講師として、
ママが自分の体を信じて、
赤ちゃんと一緒にお産に向かえるようにサポートしています。

お産は、怖いまま耐えるものではなく、
安心に近づけていけるもの。

まずは無料セミナーで、
「お産への不安が強くなる理由」と
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あなたと赤ちゃんのお産が、
少しでも安心に近づきますように。

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